2018年11月11日。
マイワシが大挙して入り込んでいる沼島港に、それに付いているであろうシーバス&青物を狙いに出かけました。

シーバスの姿は何匹も確認しているものの、ルアーで狙う青物は時季的には終盤。なんとか1匹だけでも仕留めたいものです。(^^)

沼島

潮 ・・・大潮の後の中潮
水温・・・20.6度
天気・・・晴れ
風 ・・・北西の風やや強し
時間・・・5時半~7時

朝、まだ暗い5時半にポイントに入り、仕掛けを準備する。

昨日に引き続き天気は良いが、やはり昨日に引き続きこの日も北西の風が結構きつい。

選んだルアーはダイワ モアザン ソラリア100F リッチガールカラーだ。

以前にも紹介したことがあるが、ソラリアは「湾奥のプリンス」こと大野ゆうきさん監修のルアーだ。

10cmのミノーだが体高のあるボディに16.4gのウェイトを詰め込み、さらにリップレス形状で抜群の飛距離を叩きだす。ST46の#3というデカいフックを背負っているのも青物狙いでは頼もしい。

何よりぼくが感じているこのルアーの魅力は、ジャークによる足の長い左右へのダート性能だ。

大野さんは若い頃(多分まだ10代の頃)、タックルハウスのTKLM(チューンドケーテンリップレスミノー)9/11を溺愛していた時期がある。

TKLMは言うまでもなくシーバスミノーの名作として名高いルアーだが、その特徴は低速域でのソフトトゥィッチによる“ワープスライド”だ。

ワープかと思うようなスライドをするルアーを使い込んでいた大野さんの監修したルアーが、素晴らしいダート性能を持っているというのは決して偶然ではないと思う。

ソラリアのダート性能にしろ、ごっつぁんミノーの“うっちゃりダート”にせよ、アングラーの思いのままに右へ左へと飛ぶようにダートする性能は、TKLMのそれをさらに進化させたもののように感じる。

そんなお気に入りのソラリアをまずは岸壁沿いにキャストし、足元の明暗の境を引いてくる。明るくなるまではシーバス狙いだ。

次は反対側にルアーをフルキャストし、スローリトリーブで引いてくる。スローリトリーブだとソラリアは水面直下をテロテロと泳いでくる。

徐々に夜が明けてきたので少しリトリーブスピードを上げるとともに、リトリーブの途中にジャークを入れる。

パンパンパンっとルアーをはじくと、右へ左へときれいにダートするのが見える。

ルアーをフルキャスト。逆風だが気持ちよく飛んでいく。

リトリーブしながらジャーク。

ルアーが確認できる位置まで来たところで最後のジャーク。

パンパンパンっの3回目のジャークでいきなり水面が爆発した。

カツンッ、ググッ!という感触が手元に伝わったが、すぐに軽くなった。

「ええ~!マジか!!」

ルアーには確実に触ったが、ハリに触れたかどうかは分からない。まだ完全に夜が明けきっていない時間帯なので、ルアーにアタックしてきた魚はシーバスだろうか?

ルアーを変えるかどうかちょっと迷ったが、とりあえずそのままソラリアを投げ返す。

先ほどと同じタイミングでジャークを入れると、ルアーの下でギラッと魚が反転するのが見えた。

よしよし、まだルアーに反応する魚がいるようだ。

フルキャスト。

1回、2回、3回とリールのハンドルを回したところでカツカツっという感触が伝わった。

イワシにでも当たったか?

そのままリールを巻こうとした次の瞬間、魚が走り出した。

なかなかの重量感だ。

魚は一気に底へと潜っていく。ロッドを立てているだけでリールを巻くことができない。シーバスだとしたら80cm級は間違いないだろう。

ポンピングしながらリールを巻くが、そのたびにドラグが引き出される。ここは特に障害物もないところなので、無理をせず好きなだけ魚を走らせる。

が、魚は本当に好きなように走り回ってくれて、一向に浮いてくる様子がない。少し強引にポンピングを繰り返すと、水面下に青白い魚の横っ腹が見えた。

メジロだ。

どうりでよく引くはずだ。

などと感心していたら、魚はドラグを引き出してまた底へと潜っていく。

また姿が見えなくなった。

メインターゲットはシーバスだと考えていたので、今日のタックルはシーバス用。相手がメジロなら無理は禁物だ。

少し寄せてはラインを出されを繰り返す。

また青白い魚の姿が見えた。それほど大きくはないようなのに、やけによく引く魚だ。

などと思っていたら、今度は足元の岸壁めがけて魚が突っ込みだした。スリットなどはないが、どこにラインが擦れるか分からないので手を目一杯前に伸ばして耐える。

ラインの角度を見て、魚が前に出だしたのを確認してからポンピングをする。徐々に魚が浮いてきた。魚も弱っているはずだ。

一気に浮かせにかかる。

水面まで浮いた魚が首を振って抵抗する。また底へと走ろうとするが、もうラインを引き出すほどの力は残っていない。

水面に浮かせて空気を吸わせ、抵抗が弱まったところでタモを下した。

メジロ

サイズの割にはよく引いたと思う。

メジロ

マイワシが湧いているという割には、魚はそれほど肥えていないように感じる。

メジロ

サイズを測ると65cm。約3kgだった。

青物が釣れたこと、久しぶりの魚との十分すぎるやり取りを満喫したことに満足して、釣り場を後にしたのでした。(^^)

使用タックル

ロッド
ダイワ モアザン AGS 97M

リール
ダイワ 13セルテート 3012H

ライン
YGK よつあみ G-soul X8 UPGRADE 0.8号

リーダー
東レ スーパーL EX 5号

ヒットルアー
ダイワ モアザン ソラリア100F リッチガールカラー