2022年5月27日。
時期的にそろそろ明石でもシーバスが姿を見せてくれるのではないかと思い、大蔵海岸へとシーバス狙いで釣行しました。
ちょうど前日は大雨。
雨後というタイミングはきっとシーバス狙いには良いはず。
一冬中ライトタックルでメバルを狙っていたので、10フィートもあるロッドに4000番のリールを組み合わせたタックルを持つのは久しぶりです。
シーバスを釣る以前に上手くルアーを投げられるか知らん…。(^^;
本日の潮汐表・水温・天気・釣行時間
- 潮 ・・・若潮の後の中潮1日目
- 水温・・・17.5℃
- 天気・・・晴れ
- 風 ・・・西の風少々
- 時間・・・4時30分~6時30分
プロローグ
濁りは無い。
昨日の大雨の後の濁りを期待してきたのに肩透かしを食った格好だ。
大蔵海岸に流れ込む朝霧川は川幅も小さく、総延長距離も3km弱程度の小規模な2級河川だ。
よほどの大雨でない限り、雨が上がればすぐに水量は元に戻る。
それは分かっていたが、それにしても、もう少し濁りが入っていても良さそうなものなのに……。
久しぶりのシーバス狙いだけど、これでは期待薄かな・・・。
そう思いつつブーツ120を投げる。
着水後、ショートジャークを一発。
ここまで聞こえるポップ音を出し、泡をまといながらブーツは水面下に潜る。
ルアーが浮き上がるのを待ってリールをひと巻きした時、海面が爆発した。
連続エラ洗いを優しくいなしながらランディング
夏が近いな、と思う。
大蔵海岸に着いた時にはすでに辺りは明るかった。
ほんのこの間まで、厳しい寒さの中で凍える指に息を吹きかけながら釣りをしていたように感じるのに、季節は確実に夏へと歩を進めているようだ。
ヘッドライトなしでロッドガイドにラインを通し、ルアーを結ぶ。
先発はバカの一つ覚えのラパラ(ストーム) ブーツ120 赤金カラーだ。
ルアーをキャストしようとするが、やけにロッドが重く長く感じる。
6フィートほどのメバリングロッドとは勝手が違う。
久しぶりに握るシーバスロッドの感触を確かめるようにルアーをキャスト。
着水後、短く強いショートジャークを入れる。
そして、これまたバカの一つ覚えで、デッドスローで水面に引き波を立てるように引いてくる。
濁り対策にと考えて持ってきた赤金カラーだが、今日の状況ではあまり関係がないようだ。
が、赤色の背中は視認性は抜群。
遠くからでもよく目立つ。
ルアーの位置を確認しながら時折ショートジャークを入れる。
ボシュッ!
まさに魚の捕食音・ボイルの音そのものだ。
今さらだが、本当によくできたルアーだと思う。
そんなことを考えながらルアーを投げ返しているうちに、やや遠目にあった潮目がルアーが届く距離まで近づいてきた。
南東から北西方向へと走る潮目の向こう側にルアーを投げる。
今度はショートジャークを織り交ぜながらミディアムリトリーブ。
水面下10cm程度のところをウォブリングしながら泳いでくるブーツは、ジャークで身もだえするようなアクションを見せてくれる。
パンパンパンッと連続ジャーク。
1回、2回と身をよじりながら浮き上がったブーツが、3回目のバンッでバシュッという音ともに泡をまといながら、また水面下へと潜る。
見ていて思わず惚れ惚れする動きだ。
今さらだが、本当に凄いルアーだと思う。
フルキャスト。
潮目の向こう側にブーツが落ちる。
短く強いショートジャーク。
ボシュッ!
40メートル程度は投げていると思うが、ここまで音が聞こえてくる。
水面下に消えたブーツが再び水面へと浮き上がってくる。
今度はスローリトリーブで引き波を立てるように引いてこよう。
そう思いながらリールをひと巻きしたところで、バッコ~ンという音ともに大きな水柱が立った。
一息遅れて手元に衝撃。
1回、2回と追いアワセを入れる。
魚はさらに派手な水しぶきを上げながらエラ洗いを始めた。
シーバスだ。
すぐにエラ洗いをするところを見ると、あまり大きくはないのだろう。
魚はエラ洗いを繰り返す。
ラインテンションを抜いたらバレてしまいそうだ。
がむしゃらにリールを巻く。
が、魚のエラ洗いは一向に止まる気配がない。
たまに見せてくれるエラ洗いはエキサイティングだが、これだけ派手に続けられると心臓に悪い。
ここでラインテンションを緩めないように注意しながらリールを巻く手を止める。
水面にいる魚に少し潜ってもらおう。
前方斜め上方向から強く引っ張られていた力が緩み、シーバスはこちらの目論見通り底に潜り始めた。
ラインテンションを保ったまま少し待つ。
2メートル程度は潜っただろうか。
ここで一気にリールを巻いて魚を寄せにかかった。
岸際で岸壁のスリットに突っ込もうとする魚を強引に浮かせる。
足元に浮いたシーバスがエラ洗いをする。
ベリーとテールの両方のフックががっちり掛かっているのを確認し、タイミングをみてタモを下ろした。
無事ランディング成功。
ベリーのフックは口の中に、テールフックはエラブタの下の柔らかい部分に掛かっていた。
計測すると52cm。
可愛いサイズだが、きれいなシーバスだ。
フックがエラを少し傷つけていたので、写真撮影もそこそこにタモに戻して海面へと降ろす。
海に浸けて少し揺すってやるとすぐに元気を回復。
タモ枠を外すとしっかりと泳いで行ってくれた。
エピローグ
自転車に乗るのと同じことだ。
一度漕ぐ要領を覚えてしまえば、20年間ブランクがあったとしても、次に乗った時には(多少ふらつくことがあるかも分からないが)ちゃんと乗ることができる。
体が覚えているというやつだ。
この数か月手にしてきたライトタックルをいざシーバスタックルに持ち換えてみると、最初の1投目・2投目こそ少しの違和感があったが、すぐに手に馴染んでしまった。
ルアーフィッシングを始めた頃はひたすらデカいシーバスを追いかけて毎日のようにシーバスロッドを振っていたんだから、当然と言えば当然か……。
多分ぼくの体には、骨の髄まで“釣り”が染みついているのだろう。
本日の仕掛け/シーバスタックル
ロッド
ダイワ モアザン AGS 97M
リール
ダイワ 13セルテート 3012H
ライン
YGK よつあみ G-soul X8 UPGRADE 0.8号
リーダー
YGK よつあみ G-soul ハイグレードショアリーダー FC ソフト 5号
ヒットルアー
ラパラ(ストーム) ブーツ120 赤金カラー
なんでこんな素晴らしいルアーが廃番になるんだろう……?
ラパラ(ストーム)さん、限定販売でもいいから再販してくれませんか!?
シーバス(スズキ)料理/今日はリリースでしたが・・・
※イメージ画像です。m(_ _)m
スズキの旬は夏。
きれいな海で獲れた夏のスズキは、やっぱり洗いが一番ですね。
癖のない淡白な味わいで、ビールと一緒に食べるといくらでもいけます。(^^)
またスズキと言えばムニエルというのも定番中の定番。
バター焼きやシンプルな塩焼きでも美味しくいただけます。
残念なのは「きれいな海で獲れた」という前提が付くこと。
明石海峡なんかはきれいな海の部類に入ると思うんですが、それでも中には臭くてとても食べられないスズキがいます。
スズキやチヌ、ボラなどは住む環境によって大きく味が左右される魚の代表格ですね。
反対に環境によって味が左右されない魚の代表格はハゼやキス。
明石川のキビレやチヌは臭くて食べられませんが、ハゼやキスは十分美味しいです。
もちろん、きれいなところ、例えば四万十川などに住むハゼやキスはさらに美味しいらしいですけどね。(^^ゞ
ひとつ忘れないようにしたいのは、スズキの身を臭くする“環境”は人間が作り出したものだと言うこと。
ボラなんか泥臭くて食えたもんじゃない!な~んて言う前に、釣り人なら、ボラが食べる泥を臭くしたのは誰なのかということも常に意識したいものですよね。(^^)
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