2017年9月19日。
風の便りに大蔵海岸で太刀魚が釣れたと聞き、さっそくワインドで狙ってみようと出かけました。
朝マズメには上げ潮が走るので、青物にも期待できそうです。(^^)
※『大阪湾海上交通センター』より
潮 ・・・新月の大潮1日目
水温・・・24.3度
天気・・・晴れ
風 ・・・おだやか
時間・・・2時15分~7時半
気まぐれな太刀魚に翻弄されて、なにも釣れないまま長い夜を過ごすのはいやだが、早く行っておけば釣れてたのに…と後悔する方が嫌なので現地には2時過ぎに到着。
さっそく仕掛けを準備し、結んだルアーはデュオ ネクストブルー ワインド野郎 全蓄光カラー。
太刀魚が本格化すればテンヤの引き釣りでもいいが、とりあえずはルアーで様子見といったところだ。
とは言え、このワインド野郎。太刀魚のワインド釣法では非常に信頼をおいているルアーだ。
ハードルアーなのでワームのように泳ぎの調整などをする必要がない。釣れても太刀魚の鋭い歯でワームが切り裂かれるようなこともないので、釣れるたびにワームを取り換えたり、また泳ぎの調整をすることもない。
邪魔くさがりのぼくには最適の太刀魚用ワインドルアーなのだ。
また今年の夏、沼島で太刀魚を狙った時も、ミノーなどではなんの反応もなかったのに、ワインド野郎を投げたとたんに海の中一面が太刀魚だらけなのではないかというような反応があったりした。
そのワインド野郎をフラッシュ蓄光器でたっぷり蓄光させてからフルキャスト。
同じ太刀魚ワインド用のハードルアーであるジャッカルの陸式アンチョビミサイルなどに比べて、ソリッド素材の空気抵抗の少ない形状で良く飛ぶのも気に入っているところだ。
着水してからすぐにシャクり始める。
ワンピッチで大きく5回シャクり、ハーフピッチに変えて軽く5回シャクるのを繰り返す。ワンピッチの5回は誘い、ハーフピッチの5回は喰わせだ。
フルキャスト。
パーン、パーン、パーンと5回大きく誘い、ハーフピッチに移ったところでガツンっという手応え。
アワセを入れると魚が乗った。
リールを巻き始めると、途中でバレたのかなと思うように軽くなったり、また抵抗したりする。乗った時の重みといい、この引きといい太刀魚に間違いなさそうだ。
バレるなよと思いながら足元まで魚を寄せ、一気に波止に抜きあげた。
かわいいベルトサイズだ。
魚を処理してキャスト再開。
次は15分後。今度はフルキャストして半分くらいのところで、フォールさせていたルアーに喰いついてきた。
こいつもベルトサイズ。
しかしさっきのやつと2匹を足してベルトにしても、ぼくの腹には回らないだろう。(^^;
幸先よくポンポンと釣れたのでこのまま釣れ続くかと思いきや、ここから太刀魚のアタリがパタリとなくなった。
長い夜の始まりだ。
ひたすらワインド野郎をシャクシャクしたが、まったく何の反応もないまま東の空が白んできた。
ここでルアーをジャクソン 鉄PAN Long 35g コンスンギーゴカラーにチェンジ。沼島では良型のアコウを連れてきてくれたルアーだ。
去年はこの時間帯にサゴシ・サワラがよく釣れた。それに期待して表層をストップ&ゴーで早引きしてみるが、これにも魚は不発。
そうこうしていると後ろから、
「おはようございます」
と声をかけられた。
振り向くと大きなタモ網とロッドを持った中村さんだった。
「好きですね~」
と自分のことを棚に上げて中村さんを冷やかし、ぼくの隣に入っていただいた。
辺りが明るくなってきたところでルアーをトップにチェンジ。ダイワ TDソルトペンシル125F バーニングイワシカラーを結んだ。「こいつはエサだ」と称えられる、言わずと知れたダイワの名作ペンシルだ。
ぼくはあんまり使用頻度は高くないが、水面にまとわりつくようなドッグウォークはなかなか魅力的だと思う。
こいつをフルキャスト。口からエラへと抜けるウォータースルーギル構造のため、キャストしたときにヒュ~ンという音がする。
上げの潮が速い。ドッグウォークも速めに動かす。中村さんもトップを投げているようだ。
潮は良い感じで動いているが、どうもイマイチトップへの反応が薄いような感じがする。
ポッパーやらダイビングペンシルやらをひと通り投げたところで、一気にレンジを下げてジギングをしてみることに。
結んだルアーはエバーグリーン ジャベリンジェット 30g ブルーピンクカラー。あまり大きなベイトを見かけないので、細身で小さい30gのジャベリンジェットあたりが良いのではないかと思う。
ルアーをフルキャスト。そこそこ潮が流れているので30gのジグでは底が取りにくいが、ラインをフリーにしてカウント14でボトムについた。
ジャカジャカ巻きを10回してロングジャーク。そこからワンピッチで中層の少し上ぐらいまで巻き上げ、再度着底させる。
フルキャスト。
カウント14。
ジャカジャカ巻き~ワンピッチを終えて再度ボトムを取る。
今度はそのままワンピッチ。底から7~8回シャクったところで竿先にグンっと重みが乗った。
2度アワセを入れてからリールを巻き始める。
「来ましたよ~」
隣の中村さんに声をかける。
グリグリとリールが巻けるのでツバスクラスだろう。掛けたところが割と近かったのですぐに魚が見えてきた。隣には中村さんがタモを構えてくれている。
足元で抵抗する魚をいなし、中村さんが下ろしてくれたタモに無事タモ入れすることができた。
ツインパイクのハリが両方ともガッツリと掛かっていた。
計測すると42cm。
魚を処理して釣り再開。
今度はフルキャストしてボトムからのジャカジャカ巻きの最中に喰ってきた。
遠くで掛かったこともあって、魚の抵抗は先ほどのツバスよりも大きい。魚の引きを十分楽しみながらポンピングで寄せてくる。
足元に来ても魚は元気だ。隣では中村さんがタモを持って待ち構えていてくれているが、なかなか水面を割ろうとはしない。
2度、3度と反転しては底へと潜ろうとする。4度目の反転の時、プツっという感触とともに魚の重みがなくなった。
口切れだ。
先ほどのツバスを取り込む際に波止際で少しドラグが出たため、ドラグを少し締めたのが裏目に出てしまったようだ。
気を取り直してルアーをキャスト。ジグをシャクっていると、潮が少し緩んできたような感じだ。先ほどまでざわついていた海面も静かになっている。
状況が変わった。
ルアーを再度ダイワ TDソルトペンシル125F バーニングイワシカラーにチェンジ。
と、ひたすらトップを投げていた中村さんに魚がヒット。今度はぼくがタモ係をする。
上がったのはぼくのツバスよりも一回り大きいハマチクラスだった。
「ひでさん、食べますか?」
そう言ってくださったので、ありがたく魚をいただいた。
魚を処理してTDソルトペンシルをキャスト。この潮はトップで出るはず。
キャストしたルアーを10メートルほどドッグウォークさせた時、水柱とともに竿先にガツンというアタリが伝わった。
反射的にアワセを入れる。ルアーの下でギランと魚が反転する姿が見え、一瞬ハリ掛かりしたがすっぽ抜けてしまった。
残念ながらこの魚を最後にぼくは打ち止め。小さいながら今季初の太刀魚と、ジグでツバスが釣れたことに満足して大蔵を後にしたのでした。(^^)
中村さん、いつも魚をありがとうございます。(^^)/
使用タックル
ロッド
ダイワ モアザン AGS 99MH
リール
13ステラSW 4000XG
ライン
ゴーセン 剛戦ジギング 8BRADO 1.2号
リーダー
東レ スーパーL EX 6号
ヒットルアー
デュオ ネクストブルー ワインド野郎 全蓄光カラー
エバーグリーン ジャベリンジェット 30g ブルーピンクカラー
ひでさん、こちらこそ、ありがとうございました。
魚は美味しく食べていただけるのなら、こちらこそ、とても嬉しいことです(不思議と自分で晩御飯にお刺身を・・・とか考えると釣れないのですが!笑)。それより、隣に入れていただき、また色々なお話ありがとうございました、いい時間でした。
しかし、今日のひでさんのルアーローテーション、特にジグへの変え時、ジグからの変え時は見事でしたね。まだ僕は判っていないことが多くて、まずはトップを研究中なのですが、次に同じような雰囲気だったら、ジグも投げてみようと思います。
沼島、気をつけて、いい釣りを!(^^)
中村さん、こんにちは。(^^)
いただいたハマチは照り焼きにして美味しくいただきました。釣った魚をどんなふうに料理するかも、釣りの楽しみの一部ですね。(^^ゞ
青物狙いはジグから入ってポッパー、ダイビングペンシル、ミノー、ペンシルベイト、水面引き波系と色々やってきましたが、今年のひとつの目標として、原点回帰・ジグをシャクる本来の意味でのショアジギングで青物を狙ってみたいと思っています。
(もちろん、トップやミノーなども織り交ぜながらですが)
沼島では色々な釣り方で青物(や太刀魚)を狙ってみるつもりです。解禁になったアオリイカも楽しみです。(^^)
中村さんも東京出張、気を付けて行ってきてくださいね。帰られたらまた一緒に竿を出しましょう。(^^)/