2019年9月9日。
昨日のサワラに気を良くして、青物狙いで沼島港に釣行しました。

朝に弱い次男もサワラを見て「朝マズメの釣りに行く!」ということになり、今日は2人での朝マズメ釣行です。(^^)

沼島の波止の地図

ポイントに着いたのは4時半。

まだ辺りは暗いので、二人ともDUO ワインド野郎 全蓄光カラーを結んでまずはタチウオを狙ってみる。

昨日はぼくには一回もアタリがなかったタチウオだが、この日は15分ほどシャクった頃に次男から「来た!」という声がかかった。

「バラすなよ!」と声をかける。

実は今回の沼島釣行で次男は何回かタチウオをかけているのだが、すべて途中でハリはずれのバラシに終わっている。

次男もそんなことがあってか慎重にリールを巻いているが、あと一歩、足元まで来たところでフッとラインテンションが抜けてしまった。

「あ~、バレた~~!」

これだけバラシが続くと、さすがにぼくも何と声をかけて良いか分からない。

しばらくすると夜が明けてきた。

「昨日のサワラはこれくらいの時間帯に釣れたんやで」

次男のモチベーションを上げようと声をかける。

次男はワインド野郎のカラーを「透けピンク銀ラメUV」に変えてシャクッている。

さらに辺りが明るくなってきたところでぼくもルアーチェンジ。
ラパラ(ストーム)ブーツ120 ホロレッドヘッドカラーを使ってみる。

ルアーをフルキャストして一旦海面に浮かせ、そこで短く力強いショートジャークを一発。

はるか沖からジュボッというポップ音が聞こえ、ブーツが潜った後の白泡が見える。

いつもはここからデッドスローで海面に引き波を立てながら引いてくるのだが、この日はちょっと趣向を変えて、ミディアム程度の速さでリトリーブしながらショートジャークを連続して入れてみる。

水面直下でもがくように泳いでくるブーツを見ながらリトリーブしていると、ルアーの下から襲いかかって反転する青白い姿が見えた。

手元にガツガツっというアタリが伝わる。

「一発や!」

隣の次男に声をかける。

「そのルアー、すごいな!」

ぼくのフェイバリットルアーだと分かっている次男が返事を返してきた。

かかった魚は小さい。
リールを巻くと一気に足元まで寄ってきた。

ツバスだ。
ハリ一本だけがかかっている。

そのまま抜きあげようとしたが、空中でフックオフしてしまった。

トップに近いルアーで魚がかかったのを見て、次男もルアーをアイマ ソルトスキマー ピンクイワシカラーにチェンジする。

ソルトスキマーをドッグウォークさせていた次男が、

「あ~、追ってくる、追ってくる!」

と叫ぶ。

見るとルアーの下を2~3匹のシオが波止際まで追いかけてきて、そのまま見切って帰っていった。

見た感じでは45cmくらいはありそうなシオだった。

次男はルアーを投げ返す。

ぼくもブーツを投げ返して同じように操作していると、いきなりバコ~ン!という音が聞こえた。

次男がドッグウォークさせていたソルトスキマーのあたりで大きな水しぶきが上がっている。

隣を見ると次男のロッドが大きく弧を描いていた。

「重い!大きいわ!」

次男が興奮気味に叫びながら必死でリールを巻いている。

「バラすなよ!」

慌ててルアーを回収してロッドをタモに持ち替える。

ハラハラしながら次男のやり取りを見ていると、途中でフッとラインテンションが抜けてしまった。

「バレた~~!」

次男が放心気味に言う。

最初に次男がタチウオをバラし、次にぼくがツバスをバラし、今度はまた次男がバラし……。

ついてない時はこんなものだ。

魚の姿は見えなかったが、トップに出た水柱の大きさ、ロッドの曲がり具合からすると、そこそこ大きな魚だったんだと思う。

二人して慰め合いながらルアーを投げ返す。

しばらくトップ、サブサーフェスを攻めてみたが反応が薄くなってきたので、ここでぼくは一気にレンジを下げてジグを投げてみることに。

ハヤブサ ジャックアイ D-SLIDE 40g ブルピンイワシカラーを結ぶ。

フルキャストしたジグをボトムまで沈め、早めのピッチでジャークを繰り返す。

D-SLIDEは強めのジャークでロングスライドさせるのが面白いジグだが、小さいシオが多いので早めの動きが効くのではないか。

中層まで巻いてきたジグを再度ボトムまで沈める。
ボトムを取って5~6回ジャカジャカ巻きの後、ワンピッチに移る。

パンパンパンっとテンポよくジャークしているとグンっと重みが乗った。
ジギングはこの瞬間がたまらない。

アワセを入れてリールを巻くが、魚が小さいのか簡単に寄ってくる。

ボトム近くでかかったことといい、時々カンカンと頭を振る感じといい、こいつは……。

タモを持って横にきた次男に、

「これはエソや」

と伝える。

リールをグリグリと巻いて寄せてくると、波止際に来て魚が抵抗しだした。
反転する魚の横っ腹が白くギラっと光る。

あれ?
エソなら茶色いはずだし、そもそもこんなに抵抗しない。

そう思いながらリールを巻いているとだんだん魚が見えてきた。

「あっ、シオや!」

一気にリールを巻く手が慎重になる。

十分抜けるサイズだが、次男がおろしたタモでていねいに上げた。

シオ

サイズを図ると32cm。

シオ

フックは上顎をガッツリと貫通していた。
これならバレる心配はない。

これを見ていた次男もすぐにジグにチェンジ。
マリア ムーチョルチア 18g ブルピンカラーを結ぶ。

エギングロッドでも使えるようにと用意していた軽いジグだ。

こいつを投げてチョンチョンとシャクッていた次男が、

「来た!」

と叫ぶ。

今はジグが正解のようだ。

「バラすなよ!」

そう声をかけた瞬間、弧を描いていたロッドが真っすぐになった。

「…………」

次男は声もない。

「何が悪いんやろ……」

そう言いながら次男はジグを投げ返す。

本当に何が悪いんだろうか?

そんなことを思っていたら、また隣から声がかかった。

「来た!」

連発だ。

「そのジグが合ってるみたいやな」

今の沼島にいるベイトらしいベイトというと豆アジくらい。
18gのジグがちょうどサイズ的にも良かったのかもしれない。

「今度こそバラすなよ!」

そう声をかけながらタモを持つ。

波止際まで寄せた魚を見ると同じようなサイズのシオだ。
右へ左へと走り回り、簡単には浮いてこない。

冷や冷やしながらやり取りを見守っていると、ようやく魚が弱ってきた。

タモをおろす。
最後の抵抗を見せる魚を無事タモへと誘導した。

シオ

「やった~!」

波止の上に置いた魚を見て次男が叫ぶ。
3回バラした後の魚だから、そう叫ぶ気持ちは大いに分かる。

シオ

サイズを図ると35cm。
ぼくの魚よりも3cm大きい。

お互いようやく上げた魚に満足して、この日は納竿としたのでした。(^^)

使用タックル

ぼく
ロッド
ダイワ モアザン AGS 99MH

リール
13ステラSW 4000XG

ライン
ゴーセン 剛戦ジギング 8BRADO 1.2号

リーダー
東レ スーパーL EX 6号

ヒットルアー
FINA ジャックアイ D-SLIDE ブルピンイワシカラー

次男
ロッド
ダイワ モアザン AGS 97M

リール
ダイワ 13セルテート 3012H

ライン
YGK よつあみ G-soul X8 UPGRADE 0.8号

リーダー
東レ スーパーL EX 5号

ヒットルアー
マリア ムーチョルチア 18g ブルピンカラー