2015年8月17日、沼島遠征最終日。
前日からの雨が止んだ合間を見て
沼島 泊波止赤灯台ポイントにエントリーしました。

今年は色々な魚種が釣れましたが
まだシーバスが釣れていません。
最後に有終の美を飾りたいものです。(^^)

 

泊波止

 

潮 ・・・大潮後の中潮1日目
水温・・・25度台
天気・・・くもり
風 ・・・おだやか
時間・・・4時半~6時半

 

昨年は汽船乗り場裏テトラ帯ポイントで
トップ(エバーグリーン シャワーブローズ)で74cmのシーバスが釣れた。

今年、何度も汽船乗り場裏テトラ帯ポイントにエントリーしてきたのは
でっかいシーバスが釣りたかったということもある。

この日は最終日ということで帰る用意をしなければならないのと
夜には雨が降っていたこともあって直前まで釣りに行くかどうか迷っていた。

が、起床したときには雨は小康状態になっており、
スマホで気象庁のレーダーを確かめても何とか釣りは出来そうだ。

ただし、直前まで降っていた雨で濡れたテトラ帯は危険だと判断し、
汽船乗り場裏テトラ帯ポイントはあきらめて
この日は泊波止赤灯台ポイントにエントリーすることにした。

ちょっとポイントのポテンシャルは落ちるが
その分足元が良いので暗いうちからエントリーし、
まずはミノーで探っていくことにした。

最初に結んだのはアイマ サスケ120裂波 玉彩カラー
グリーンバックに腹にはキャンディカラーを配し、ベリーはオレンジという
このカラーは夜・昼問わず、魚の反応がいいように思う。

右側の港内向け、左側のテトラ向け、前の沖向けと
ルアーを投げながら広く探っていく。

港内向けに投げたルアーをスローに引いて来た時に
手元にゴツンっと感じるかなりいいアタリがあった。
そのままアワセを入れたが魚は乗らない。

今のアタリが乗らんか?

ちょっと腑に落ちない思いでルアーを投げ返しているうちに
夜が明けてきた。

ここでルアーをトップに切り替える。
結んだのはマングローブスタジオマヒペン107 ボーダーホロピンクカラー
ペンシルベイトの中ではぼくのお気に入り3本の指に入るルアーだ。

昨日のサワラのことがあったので、まずは沖に向けてフルキャスト。
ゆっくりとスケーティングアクションで引いてくる。

しばらくマヒペンを引いていると、
左手の方で海面が割れたのが目に入った。
昨日立っていたテトラ帯のすぐ横だ。

やっぱりあそこか・・・。

そう思いながらそちらに向けてルアーをフルキャストするが
ボイルのあった場所まではとても届かない。

ルアーを目立たせようとパニックアクションで引いてみるが
魚からの答えは帰ってこない。

そうこうしているうちに今度は真正面の沖目でボイルが2発出た。
すぐさまルアーをキャストするがこれも届く距離ではない。

ルアーを引いてくるうちにも同じところでまたボイルが出る。
歯ぎしりをする思いでルアーを投げ返すが
ぼくのペンシルには反応がない。

スケーティング、ドッグウォーク、パニックアクションと
いろいろ試しているうちに時間は過ぎ、ボイルもほとんど出なくなった。
海面でざわついていたイワシの群れも静かになっている。

時計を見ると6時前。
帰り支度もしないといけない。

今日はもう無理か・・・。

そう思っていた時に左手のテトラ帯の方でボイルが出た。
ルアーの射程圏内だ。

あわてて引いていたルアーを回収し、ボイル目がけてキャストする。
ルアーはボイルのあった場所の2メートルほど先に落ちた。

いいところに入った!

次の瞬間頭に浮かんだのは
“どのアクションでいくか?”
ということ。

が、考えるより先に手が動き、パニックアクションで
ペンシルを動かしていた。

今のアタックで傷ついた小魚が必死で逃げようとしている。
そんなイメージでルアーを動かす。

ボイルのあった場所までルアーが来る。

出ない。

1メートル通過。

出ない。

2メートル・・・。

ダメか・・・。

そう思った瞬間、バッシ~ンという音とともに
大きな水柱が立って海面が爆発した。

ロッドに衝撃が走る。

アワセを入れる。
魚は一気に底へと潜りだす。

ドラグが鳴る。
重量感のある引きだ。
出方といい、引きの重さといい、なかなかの良型のようだ。

2度、3度と追いアワセを入れてやり取りに入った。
トップなのでかかりどころが心配だが
それさえ大丈夫ならじっくりやり取りすれば取れるはず。

ある程度リールを巻いたところで
またドラグを引き出しながら今度は魚が横走りする。

ロッドでためながらまたリールを巻く。
魚はなかなか浮いてこない。

手前まで来るとまた魚は底へと突っ込みだした。
だがドラグはそれほど滑らない。
もういい加減、魚も弱っているはずだ。

グリグリとリールを巻くとようやく魚が姿を見せた。

シーバスだ!

ルアーを見るとテールフックだけが口の横にかかっているようだ。
フックが何本かかっているかまでは確認できない。

魚はある程度浮いてきてからも、
何度も反転して底へ突っ込もうとする。

暗いうちなら何も考えずにファイトするところだが
なまじ目の前で見えていると、フックがしっかりかかっているか、
反転したときにリーダーがエラで切れないかと冷や冷やものだ。

とにかく焦らずじっくりと魚を弱らせ、
ようやく海面でおとなしくなった魚を
無事タモ入れすることができた。

 

シーバス

 

魚を波止まで引き上げた時、
思わず一人でガッツポーズをしていた。

やったよ~!
やった~!!

そして次に口から出た言葉は
“ありがとう!”だった。

釣れてくれたシーバスにありがとう!
最終日の最後の最後に魚を釣らせてくれた
沼島の海にありがとう!

本当にこの時は純粋に感謝の気持ちでいっぱいだった。

沼島の海に向かって頭を下げてから魚のフックを外す。
テールフックは3本ともかんぬきの部分にガッチリとかかっていた。

計測してみると76cm。

 

シーバス

 

そんなに長さはないが、イワシやアジを飽食しているのだろう、
腹回りはパンパンで肩は盛り上がり丸々と肥えている。

カハラ KJリップグリップのバネ測りで
重さを量ってみると3kgを超えている。
3.2kgといったところだろう。

これ以上ない有終の美を飾ることができたことに大満足して
1週間の夏休み沼島遠征釣行を終了したのでした。(^^)

 

使用タックル

ロッド
ダイワ モアザン ブランジーノ 109ML

リール
ダイワ 13セルテート 3012H

これまで使っていたダイワ モアザンブランジーノ 3000が
長年の使用でガタがきたので、13セルテートを購入しました。

実はセルテートは初代3000番を持っているのですが、
正直、モアザンと比べるとやはりちゃっちいなぁと思えるものでした。
しかしこの13セルテートはなかなかいい感じです。

まずハンドルを巻いた感じが初代とは全く異質のものになっています。
2代目以降のものは触ったことがないのでよくわかりませんが、
初代セルテートの巻きの軽さは“カスっ”とした軽さでした。

しかし13セルテートの回転は“シルキー”という感じ。
一緒に購入した15フリームスのところでも書きましたが、
回し初めはヌラッとした重さがあって徐々に慣性で回転が軽くなっていきます。

ステラやツインパワーとそん色ない巻き心地だと思います。
フラッグシップモデルのイグジストと比べると若干重くなりますが、
これまで使っていたモアザンよりも5g軽くなっているので重さは全く感じません。

それよりも価格がイグジストの半額ほどになる方がありがたいですよね。
またハイギアー仕様は黒にゴールドの配色がカッコイイです。

実釣においても今年の沼島釣行でツバスやサワラなどの青物でも
何の不安もなくやり取りできました。
あとは耐久性に期待したいところです。(^^)

ライン
YGK よつあみ G-soul X8 UPGRADE 0.8号

リーダー
東レ スーパーL EX 5号

ヒットルアー
マングローブスタジオ マヒペン107 ボーダーホロピンク