2015年8月29日。
前日トップでチヌが釣れた大蔵海岸に
2匹目のドジョウならぬチヌを狙いに出かけました。
もちろん釣れるものなら
シーバスや青物も大歓迎です。(^^)
※『大阪湾海上交通センター』より
潮 ・・・満月の大潮2日目
水温・・・24.5度
天気・・・薄曇り
風 ・・・おだやか
時間・・・5時~8時
上の大阪湾海上交通センターの潮流表によると
朝の上げ潮の最速は7時22分となっている。
大蔵の潮は大体この潮流表より2時間早くなるので
5時半頃が最も上げ潮が走る時間になるはずだ。
朝マズメの一番いい時間帯に最も上げ潮が走る。
今日の狙い目はズバリこの時間だろう。
と考えつつ、昨日と同じく一応暗いうちに現地入り。
まずはノースクラフトのエアオグル 85SLM
スケパールチャートカラーから。
こいつは“アカメ”キラーとして名高いルアーだ。
85SLMのSLMは“スラローム”アクションのこと。
“スラロームアクション”だと言いながら
単なる尻ふりアクションだけのシンペンがたくさんあるが、
こいつの“スラローム”は本当にS字を描く。
リトリーブスピードや潮の流れなどにより
時に大きな幅で、時に小さな幅で、
そして時に軌道を外れながらS字を描いて泳いでくる。
こいつをフルキャストしてリトリーブスピードに変化を持たせながら、
またアカメに効くというリフト&フォールを織り交ぜながら引いてくる。
到着したのが遅かったのですぐに東の空が白んできた。
ここでルアーを昨日、ファーストバイトがあった
ストームのBOOTS 90 クラウンカラーにチェンジ。
キャストして水面に引き波を立てながら引いてき、
適当なところでショートジャークを入れて
ボシュッという音とともに水面下に潜らせる。
昨日、足元でチヌが喰い損ねたことがあったので
足元ギリギリまで気を抜かずに丁寧に引いてみるが
魚からの反応はない。
そのうち辺りはかなり明るくなってきた。
そろそろトップでもいいだろう。
ということで結んだルアーはマングローブスタジオの
マヒボックス 攻撃ピンク/腹グローカラー。
通称、ハコフグポッパーだ。
通称どおり、ハコフグのような形をした
10cm 28gのコロンとした可愛らしいポッパーである。
コンパクトなボディに28gのウェイトを乗せて飛距離は抜群。
が、足場の高い大蔵であまり強いポッピングをするとミスポッピングになる。
スローなショートジャークやロングジャークで水中にダイブさせると
とてもいい感じで動いてくれるように思う。
特筆すべきはこいつのひねりのきいたドッグウォーク。
その場でネチネチ誘うこともできるような首ふりをしてくれる
ポッパーとしてよりもペンシルとして使った方が
いいのではないかと思ってしまうほどだ。
こいつを沖に向かってフルキャストしたその1投目。
まだ完全に明るくなったわけではないので
ゆっくりとしたロングジャークで誘ってくる。
手前10メートルほどまで来た時、
ルアーの横から魚が飛びつくのが見えた。
ルアーが海中に消える。
手元にアタリは伝わらなかったが
そのままロッドを立てるといきなりドラグがうなりを上げた。
2回、追いアワセを入れる。
水深のないところなので魚は猛烈な勢いで横走りしだした。
チヌにしては引きが強い。
一瞬見えた魚体も細長かったように思う。
シーバスか?
とにかく手前の敷石にラインが擦れたら一発で切られてしまう。
すぐそこでかかったので魚は敷石沿いに走っている。
手を前に突き出してやり取りしようと思うが
魚の引きが強くてそうもいかない。
左手をロッドのベリーに添えて必死でロッドを立てる。
リールを巻いても巻いた分だけラインが引き出されていく。
ドラグを少し締め込む。
両手でロッドを起こしてはリールを巻く。
少し浮いた魚を見るとやはり細長い。
相変わらず魚は元気に走り回ってくれる。
ロッドは満月だ。
リールを巻く。
ドラグが引き出される。
そのうち魚は敷石の上を走り出した。
体が青白い。
青物だ。
どおりでよく引くはずだ、
などと考えるほどの余裕もなく
必死でロッドを立ててはリールを巻く。
とにかく敷石でラインが切れないことだけを考え、
魚の走る場所を確認しながら少しずつリールを巻いていく。
そんなぼくの姿を見ていたのか、
横の方で釣りをされていた方が駆けつけてきて
『タモ入れしましょうか?』と言ってくれた。
『はい、お願いします』
というのが精いっぱいで、
ヒーヒー言いながらやり取りをする。
そのうち、ようやく魚が弱ってきた。
気を緩めずに丁寧に引き寄せる。
魚が浮いてきた。
隣に立ってタモを構えてくれていた人がタモをおろす。
『回しますね~』
そう言いながら魚をタモに誘導し
無事、一発でタモ入れに成功した。
『ありがとうございます』
ちょっと息が上がった声で
タモ入れしてくれた人に礼を言う。
時計を見ると5時27分。
上げ潮が最速となるドンピシャの時間だった。
計測すると64cm、3kgを少し切るメジロだった。
しかしこのメジロ、写真でもわかる通り、いわゆる“まがり”。
ちょっと食べるのはためらわれたので、もう一度タモに入れて
ていねいにリリースした。
実は昨日のチヌとのやり取りでタックルがオーバースペックだと感じたので
今日はもっとライトなタックルにしようかと考えたのだが、
シーバスや青物も出るところだからと、そのままのタックルで来て正解だった。
そんなことを思いながら大活躍してくれたマヒボックスを投げ返す。
しばらくポッピングしていたが魚の気配がないので
少し場所を横の方に移動して、ルアーもチェンジすることに。
次に結んだのは昨日も活躍してくれたマングローブスタジオのマヒペン。
ただし、今日のカラーはサマーオレンジだ。
(カラーを昨日と変えたことに深い意味はありません。(^^;)
こいつをフルキャストしてドッグウォークさせてくる。
昨日はここでチヌが出た。ルアーも同じマヒペンだ。
そんなことを考えながらルアーを投げ返していく。
そうこうしていると後ろから
『ひでさんですか?』と声をかけられた。
振り向くとこのブログにコメントを寄せていただいている
こばさんが立っていた。
『おお~、こばさん。久しぶり~!』
去年、こばさんと一緒にここでアオリの新子を狙って不発に終わり、
その足で明石川に向かってハゼ釣りをしたのが10月25日。
10ヶ月ぶりだ。
聞くと明石港辺りでアオリの新子を狙っていたらしい。
(釣果はひ・み・つ。(^^;)
すぐにスマホを取り出して先ほどのメジロの写真を見せて自慢する。
『すごいですね~』
『いや~、それほどでも~』←クレヨンしんちゃん風。(^^;
などといいつつマヒペンを投げ返す。
『小さいツバスでいいから釣りたいんですけど、何かアドバイスはありますか?』
とこばさんに聞かれ、
『とにかくルアーを投げ続けることですよ。キープキャスティング!』
とまるで答えになっていない答えを返す。(^^;
『ここもいっぱいアオリの新子の姿が見えるよ。
せっかくやからやってみたら』
『はい、じゃあ探ってきます』
そう言ってこばさんは少し離れたところにエギを投げに行った。
ぼくはそのままマヒペンを投げ返す。
沖目に向かってフルキャストした何投目か。
着水してチョンチョンチョンとドッグウォークさせた
マヒペンのところでいきなり海面が爆発した。
手元に衝撃が走る。
ロッドを立てるといきなり魚がエラ洗いジャンプした。
遠目ではっきりとは見えなかったがシーバスに間違いないだろう。
ドラグを引き出すほどの勢いはないが
重々しい引きで底へと潜っていく。
『こばさ~ん!』
2回追いアワセを入れてから、離れたところにいたこばさんに
手を振りながら声をかけた。
ルアーをフルキャストしたところでかけたので
じっくりとやり取りを楽しみながら魚を寄せてくる。
こばさんは小走りでやってきて横でやり取りを見ている。
底へ、横へと走る魚をじっくりとロッドで浮かせてリールを巻く。
魚が見えた。
やはりシーバスだ。
『タモ入れしましょうか?』
こばさんの言葉に甘え、浮かせた魚をタモへと誘導した。
計測すると70cm、2.2kgだった。
『すごいですね~』
『いや~、それほどでも~』←クレヨンしんちゃん風。(^^;
などと言いながら、旬の夏スズキなのでこいつはキープ。
『後、チヌが釣れたらパーフェクトやねんけどね』
『ホントですね』
そんなことを言いながらまたマヒペンを投げ返す。
こばさんと青物に使えるペンシルや動かし方のことなどをしゃべりながら
マヒペンを引いていると、今度はルアーのところでチュパッという感じの
遠慮がちな水柱が立った。
オッ!と思ってロッドを立てると魚の引きが伝わってくる。
『すごいですね~』
『いや~、それほどでも~』←クレヨンしんちゃん風。(^^;
などと言いながら、魚とのやり取りを楽しむ。
楽しむことができるのはそれほど強い引きではないからだ。
浮いてきた魚を見るとチヌだ。
こばさんと目が合う。
『これでパーフェクトや』
『ホントですね』
そう言いながら魚を浮かせ、こいつは自分でタモ入れした。
昨日と同じようにマヒペンのテールフックが口にかかっていた。
計測すると昨日のチヌよりは小さい43cm、1kgを切っていた。
『グランドスラム達成や!』
『すごいですね~~!』
『いや~、それほどでも~~~!』←しつこい。(^^;
こいつもタモに入れて丁寧にリリース。
こばさんと二人でゆっくりと水中へと消えていくチヌを見送った。
メジロ、シーバス、チヌとグランドスラムを達成し、
大満足でこの日の釣りを終了したのでした。(^^)
使用タックル
ロッド
ダイワ モアザン ブランジーノ 109ML
リール
ダイワ 13セルテート 3012H
ライン
YGK よつあみ G-soul X8 UPGRADE 0.8号
メジロ相手に対等に渡り合えるシーバスロッドやリールもすごいですが、
0.8号のPEラインもすごいと思います。
今年の青物はこのタックルで狙うのも面白いかも。(^^)
リーダー
東レ スーパーL EX 5号
ヒットルアー
マングローブスタジオ マヒボックス 攻撃ピンク/腹グローカラー
マングローブスタジオ マヒペン 107 サマーオレンジカラー
サマーオレンジカラーは生産中止カラーのようです。
上はクラウンピンクカラーです。
いや〜、本当にお見事でした(^^)
家に帰ってからも「いいな〜」とブツブツ言ってました(笑)
トップの楽しさを改めて認識できましたので、私も頑張ります!
こばさん、昨日はお疲れ様でした。(^^)
トップ、エキサイティングですよね~。
一度やりだすと病みつきになってしまいます。
ぼくが大好きな宮崎のプラッガー、友草清一さんなんかも
この時季になるとトップ以外は投げないと言っていますが
段々ぼくもそうなってきました。(^^;
魚がルアーにアタックしてくる瞬間が快感なのはもちろんですが、
・たいていのフィッシュイーターは上方向のベイトを意識している。
・水面で引き波やしぶきを上げながら動くトップは超目立つ。
・水面にあるせいでルアーを見切られにくい。
等々の理由でトップは非常によく釣れる&とても釣りやすい釣り方だと思います。
こばさんも今年は是非トップで青物&でっかいシーバスを仕留めてくださいね。
協力は惜しみませんよ。(^^)
トップでなかなか楽しんではりますね。
私も安物トップしか持っていませんが釣れてくれんかな?
もしくは少々お恥ずかしいマウスに弓角とか…(汗)
何でもエエから青物釣りたいです。
ぞえさん、こんにちは。(^^)
弓角はエギと同じく日本が誇る伝統漁具。
漁師さんが使うだけあってその実力は折り紙付きですよね。
何とか工夫してルアーフィッシングに取り入れようと
ぼくも鋭意、考察中です。(^^ゞ
でも、今の時季はトップが最強じゃないですかね。