2017年11月28日。
日ムラや規模の大小はあるものの、大蔵海岸ではサヨリに付いたシーバスや青物がボイルしているようです。
シーバスでも青物でもいいので、サヨリパターンを攻略すべく大蔵海岸に出かけました。(^^)
潮・・・若潮
水温・・・17.1度
天気・・・晴れ
風 ・・・北東の風少々
時間・・・4時半~7時半
この日はこのブログにコメントを下さっている中村さんと一緒に釣りをする予定。
実は昨日も2人で一緒にルアーを投げたのだが、あっちで湧いたと思えばこっちで湧くというボイルに翻弄されっぱなしで、結果2人ともボーズを食らってしまっていた。今日は何としても一矢報いたいところだ。
現地には4時半着。中村さんは大蔵の駐車場が開く5時過ぎに到着予定なので、一足先に釣りを始める。
最初に結んだルアーはタックルハウスのフィードシャロー 128プラス クリアカラー。泳ぎはメーカーが「ナチュラルヘッドロール」と呼ぶローリングがメイン。
いわゆる口割れミノーで、「シャロー」の名前通り表層から30cmまでを泳ぐシャローランナーだ。デッドスローで引けば背中を水面に出して引き波でアピールしてくれる。
こいつを軽くキャストしてデッドスローで引いてくる。まだ暗い時間帯、サヨリは波止際に身を寄せ合っているので、フルキャストはしない。
しばらくフィードシャローを引いていると、波止から数メートルほどのところでボイルが出るようになった。まだ暗い時間なのでシーバスだろう。
これからが勝負だ。と思っていると後ろから「おはようございます」と声を掛けられた。振り返ってみると中村さんがタックルを持って立っていた。
「もうボイルが出てますよ」
「本当ですか!」
「はい、早く用意してください」
と朝の挨拶もそこそこに二人でルアーを投げることに。
ボイルは散発にしか起きないが、サヨリは足元周辺に群れているようだ。ボイル打ちはもちろん、ボイルが無い時もひたすらルアーを投げるが、相も変わらず魚はルアーには全く振り向いてくれない。
ここでルアーチェンジ。ハンプコーポレーションのバース130F レッドヘッドカラーを結ぶ。130mm・14gのスリムボディで水面下10cmを泳ぐシャローランナーだ。過去には明石川で何度もサヨリパターンのシーバスを連れてきてくれている。
こいつを軽くキャストしてデッドスローで引いてくる。時々サヨリがルアーに触れる感触がするが、その時はリールを巻く手を止めてサヨリが掛からないようにする。
ちょうどルアーを回収したときに目の前でボイルが出た。
サヨリが逃げてきたあたりの右側にルアーを投げる。
デッドスロー。
コツン。
サヨリが当たったか?
魚がゆっくりと動き出す。
軽くロッドを立てるとサヨリではない重量感。
アワセを入れると魚が抵抗しだした。
「よし、来た!」
隣の中村さんに声をかける。中村さんは投げていたルアーを回収してすぐにタモの用意に掛かってくれる。
が、次の瞬間、魚のエラ洗い一発でハリが外れてしまった。昨日から2日掛かりでようやく掛けた1匹だったのに…。
悔しい気持ちを押し殺してルアーを投げ返しているうちに夜が明けてきた。
ここで隣でルアーを投げていた中村さんから「来た!」という声が掛かった。今度はぼくがタモを用意する。
エラ洗いすることなく底へ底へ潜ろうとするところを見ると青物のようだ。ほどなく魚が姿を見せたが、そこからなかなか水面に浮いて来ようとしない。
波止際で何度も何度も反転を繰り返す。
「元気な魚ですね~」
「魚の横腹にルアーが掛かっているから余計だと思います」
中村さんにそう言われて改めて魚を見ると、確かにルアーは腹のところに掛かっている。
さんざん抵抗したが魚はようやく浮いてきた。タモを用意していると、
「抜きますね」
中村さんはそう言って、魚を一気に波止へと抜きあげた。
「おめでとうございます!」
「ありがとうございます!」
2日掛かりでようやく上がった魚に2人で感激を分かち合う。釣れたルアーはシマノのエスクリム 139F ハデイワシキャンディカラーとのことだった。
ほくはここでルアーチェンジ。次に結んだのはシマノ クー 130F レンズチャートキャンディカラー。
フローティングのペンシルだが、トップウォータープラグであるペンシルベイトではなく、シンキングペンシルに対するカテゴリーとしてのフローティングペンシルだ。
こいつも水面下20cm程度をフラフラとローリングメインで泳ぐ細身のシャローランナーだ。
フローティングなので、シンペンとは違って明石川の超シャローでもデッドスローに引くことができる。
空が明るくなるにしたがって波止際でのボイルはなくなってきた。ここからはルアーをフルキャスト。シマノの重心移動システム“XAR-C”とリップの無い細身の体が相まって、クー130Fは気持ちよくぶっ飛んでいく。
ミディアムスロー程度の速さでリトリーブしながら、時折トゥィッチを織り交ぜる。
フルキャスト。
ミディアムスローでリトリーブ。
ルアーが半分程度まで来たところでトゥィッチを3発。リトリーブに移ったところでゴンッとルアーをひったくられた。
「よし来た!」
そう言いながらロッドを立てる。
「今度はバラさへんで!」
追いアワセを2回、3回と入れる。
魚は大きな抵抗もなく素直に寄ってくる。波止際で少し抵抗する魚をいなし、隣で中村さんが下ろしてくれたタモに無事魚を誘導することができた。
クー130Fの腹のフックをガッツリと咥えていた。
計測すると48cm。どうも今季の青物はこれ以上のサイズとは縁がないようだ。
魚を処理してキャストを再開するが、この頃から下げの潮が緩みだし、潮目もぼやけてきた。魚の気配も薄れてきた感じがする。
そんなことを考えているとロッドとタモを持った方が近づいてきて、
「ひでさんですよね?」
と声を掛けられた。
「はい…」
「お久しぶりです。ひさです。以前、ビッグバッカーでシーバスを釣った…」
“ビッグバッカーでシーバス”という言葉を聞いて一気に記憶がよみがえった。2年前の9月、ブーツ120でメジロを釣った記事にコメントをいただいたひささんだ。
「ああ~!はいはい!ビッグバッカーでシーバスを釣られた!!」
「はい、もう2年ぶりぐらいになります」
「そうですね。そう言えばあの後すぐにお子さんが生まれたんですよね。ということはもう2歳ですか?」
「はい、2歳を過ぎました。今日は嫁と子どもが寝ている間に釣りに来ました」
同じ趣味を持つ者同士、こうやって2年ぶりに会っても話ができるのがうれしい。
この後、中村さん、ひささんと3人でしばらくルアーを投げたが、残念ながら何事も起こらずタイムアップ。
中村さんは残って釣りをされたが、ぼくとひささんは釣り談義をしながら大蔵を後にしたのでした。(^^)
使用タックル
ロッド
ダイワ モアザン AGS 97M
リール
ダイワ 13セルテート 3012H
ライン
クレハ シーガー PEX8 0.8号
リーダー
東レ スーパーL EX 5号
ヒットルアー
シマノ クー 130F レンズチャートキャンディカラー
クーには70mm、100mm、130mmの3サイズあって、それぞれ若干レンジが違う。もちろん130Fが一番アピール力が強いとは思うが、ルアーのアクション(ローリング)は70mm、100mmの方が強めに設定されているようだ。サヨリパターンには持って来いのルアーだと思う。