2016年10月24日。
そろそろアオリイカの新子もかなり大きく育ってくる頃だと、大蔵海岸エギングに出かけました。

エギングに関しては素人に毛が生えた程度の知識と技術しかありませんが、イカのアタリ年の今年に少しでも上達したいものです。(^^)

 

潮流表

※『大阪湾海上交通センター』より

潮 ・・・小潮3日目
水温・・・23.3度
天気・・・晴れ
風 ・・・北の風少々
時間・・・3時半~7時

 

上の潮流表によると上げの潮から下げへと転流するのが5時16分。

いつも書いている通り大蔵ではこの表より2時間ほど時間が早くなるので3時過ぎに潮止まりになるはず。

激流でイカを釣るような技術はないので、この潮止まりを狙って朝3時半に大蔵にエントリーした。

仕掛けを用意してまず結んだのはヤマシタ エギ王Q LIVE 2.5号 BLCFOカラー。というか、エギはエギ王Q LIVEシリーズのサイズ違い・色違いしか持っていない。

安くてどこでも手に入るし、いろんなエギに手を出すより、まずひとつを使い込んでいく方が良いだろうと思ってのことだ。

こいつをまず軽くキャスト。潮の流れを見る。

予想通り潮はほとんど動いていないようだ。

タチウオの釣果も落ちてきているせいか釣り師の数も少ない。これならへっぼこエギンガーのぼくでもじっくりエギを流せる。

そんなことを考えながら今度はエギをフルキャスト。じっくりカウントダウンする。

エギがボトム付近まで沈んだところで、ある程度スラックを残したまま2回ほど大きくジャーク。

いわゆるスラックジャークだが、これはボトム付近をネチネチと攻めたいからというわけではなく、どちらかというと根掛かり対策だ。

ボトムに着いたエギをラインで引っ張ってしまうと根掛かりしやすくなるが、スラックジャークでその場で跳ね上げさせれば根掛かりの確率も減るからだ。

2回のスラックジャークの後、ラインを巻いてワンピッチジャークを3回。それから5秒ほどフォールさせる。

次はハイピッチショートジャークを5回でフォール。

2段しゃくり、スラックジャーク、ハイピッチショートジャークと、アオリイカが飽きないようにジャークの種類や回数を変えて誘っていく。

ルアーフィッシングはどれをとってもそうだが、特にジギングとこのエギングはイメージの釣りだと思う。

エギがどのように動いているか、どんな姿勢でフォールしているかを常にイメージし、エギの後ろにいつもイカがいることをイメージしながらエギを操作することが重要だと感じる。

エギをフルキャスト。

ボトムからスラックジャークを3回の後、大きな縦しゃくりを2回入れてフォール。

手元に神経を集中させて5つカウントした後、軽くジャークを入れた時にドンっと重さを感じた。

そのままロッドを立てるとグイ~ン、グイ~ンというアオリイカ特有のロケット噴射の引きが伝わってきた。

ゆるゆるのドラグが時々引き出されるのを楽しみながらじっくりとやり取りする。抵抗が少なくなり、水面に浮いてきたころを見計らってヘッドライトを付けて姿を確認。

足元までしっかり寄せたところでドラグを締める。竿先を下げて巻けるだけリールを巻いてからゆっくりと抜き上げた。

アオリイカ

まずまずのサイズだ。

アオリイカ

写真ではちょっとメジャーがずれているが、計測すると胴長19cmだった。

これに気を良くしてすぐにエギをキャスト。

じっくりボトムまで沈めてジャークとフォールを繰り返す。

が、さすがにこの時期になるとそんなに簡単にはイカも釣れてくれない。

実はこれまであまりエギングをしてこなかったのは、エギをフォールさせる時間がもどかしく感じるからだった。

しかし真面目に(?)やり始めてみると、エギングではジャークよりもフォールが大切だということに気が付いた(だと思う)。

フリーで落とすか、テンションをかけるか、何秒くらいフォールさせるのか、ジャーク後そのまま止めるのか・・・。

エギの後ろでイカが抱こうかどうしようか迷っている姿をイメージしながらエギを操作していると、フォールさせている時間はもちろん、釣れていない時間もまったく苦にならないようになった。

それにしてもアタリがまったく無いので少し場所を移動。

2.5号のエギをフルキャストする。

ボトムまでカウントダウン。

スラックジャークを3発。

少しだけフォールさせた後、ラインスラックを軽く取ってしゃくった時にズンッという手応えがあった。

ロッドを立てるとなかなかの重量感とともに、グイ~ン、グイ~ンという引きが伝わる。

じっくりと引きを楽しみながらリールを巻く。

最初の1杯もそうだったが、フルキャストしてボトムを取ってすぐに乗ったのでイカを寄せるまでがとても楽しい。

イカが寄ってきたところでヘッドライトをつける。姿を確認するとそこそこのサイズだ。

隣でタチウオを釣っていた常連さんが、

「タモ入れした方がええで。ワシがタモ出したろ」

と言ってくださったのでお言葉に甘えた。

アオリイカ

「なかなかええサイズやで」

「ありがとうございます」

タモから出してメジャーを当てる。

アオリイカ

計測すると胴長22センチ、530グラムだった。

サイズアップに気を良くしてエギを投げ返す。朝マズメの一番いい時間だが、ここから潮が飛び出した。

エギのサイズを3号に上げてやってみるが、着水したエギがみるみる流されていく。

そうこうしているうちに完全に夜が明けた。

ロッドを置いてしばらく常連さんと話をしていると、辺りを威圧するような雰囲気のこわもての人が歩いて来るのが目に入った。

サングラスをしたその人の方を見ると、その人もこちらを見返してくる。

や・ヤバい…、目をそらさないと……。

だがサングラスの奥から覗く強烈な眼力に目がそらせない。

こ・怖い…、どうしよう……、

あれ…?

どこかで見たような……??

「あっ、Sinさん!」

「おお~、ひでさん!」

「お久しぶりです!!」

「ほんま、久しぶりやなぁ~!!」

なんとこのブログにもコメントを寄せていただいているSinさんだった。

(Sinさん、ごめんなさい(^^;)

Sinさんとはかつて一緒に釣りをし、酒を飲み交わした仲である。

今でもたまにメールをしたり、お互いのブログにコメントを残したりしているが、こうして対面するのはもう何年ぶり、いや、十何年ぶりになる。

「ひでさん、毎日何やかんやと釣ってるみたいやなぁ」

「Sinさんは今日はどうされたんですか?」

「何が釣れてるか偵察に来たんや」

と、そんな会話から始まってそこから小一時間、二人で釣り談議に花が咲いた。

十何年のブランクなど全くなかったかのように話が弾むのがうれしい限り。

この日の釣果以上にうれしい時間を過ごし、二人そろって大蔵を後にしたのでした。(^^)

 

使用タックル

ロッド
シマノ セフィア BB R S803M

リール
ダイワ セルテート 3000

ライン
ラパラ ラピノヴァX エギング 0.6号

リーダー
東レ スーパーL EX 2号

ヒットエギ
ヤマシタ エギ王Q LIVE 2.5号 BLCFOカラー