2017年9月10日。
チヌのトップゲームもシーズン終盤。今釣っておかないと来年まで姿を見ることができないかもわかりません。
考えてみると今年はまだ大蔵でチヌやシーバスを釣っていないので、どっちが釣れても歓迎ということで、大蔵にトップゲームに出かけました。(^^)
※『大阪湾海上交通センター』より
潮 ・・・大潮の後の中潮3日目
水温・・・25.6度
天気・・・晴れ
風 ・・・おだやか後東の風やや強し
時間・・・5時~8時
トップゲームは夜が明けてからと、ゆっくり目の5時に大蔵着。ところが空いている場所に入って海を見たとたん、目の前でボイルが起きた。
結構あっちこっちで海が騒がしい。どうやら出遅れたようだ。やはり何事も余裕を持った行動が肝心だ。
などと思いながら急いで仕掛けを用意する。内心はドキドキで鼓動も早くなり、ガイドにラインを通す手が若干震えている。
気持ちを落ち着けて最初に結んだルアーはラパラ(ストーム)ブーツ120 ブルーバックカラー(正式カラー名は分かりません)。
今年はブーツが大活躍している。先日のシオの時には、釣りあげたシオ以外にも何度も海面が爆発した。またブログにはアップしなかったが、9月6日には曲がりのメジロも上がっている。
サイズは計っていないが、タモ枠からはみ出している大きさからすると65cmは超えていそうだ。
ブーツ 120をガップリと咥えていた。
一昨年には正真正銘のメジロも釣れている。
そんなわけで今、最も信頼を置いているルアーと言っても過言ではない。
そのブーツをまだ薄暗い海に向かってフルキャストする。水面に引き波を立てるようにスローリトリーブ。時々ごく短いショートジャークを入れて飛沫とジュボッという音ともに水中にダイブさせる。
しばらくブーツを引いていたがアタリが無いので、ここでルアーをブルーブルー ガボッツ90 ブルーブルーカラーにチェンジ。
ポッパーでもあり、いわゆる口割れミノーとしても使えるルアーだ。使い方はブーツと同じ。水面引き波で誘いながら、時々ポッピングしたりダイブさせたりする。
ただ、泳ぎはブーツがウォブリング系なのに対し、ガボッツはローリング系。そしてブルーブルーというカラーは背中とベリーが青色で横腹が銀メッキというカラーなので、ローリングした際には横腹のフラッシングがチラチラと現れるため明滅効果が高いはずだ。
今年はあまり姿を見ないイワシだが、たまに見かける小さな片口イワシやウルメイワシのきらめきを演出してくれるのではないかと思う。
そんなことを思いながらガボッツをフルキャスト。ここぞと思うところでポッピングを入れながら、ゆっくりとリトリーブする。
と、引き波に反応したのか、ガボッツの後ろに大きな波紋が出た。典型的なチヌの出方だ。
リトリーブを止めてその場でポッピングする。1回、2回、3回で海面が爆発し、大きな水しぶきとともにシーバスが全身を翻して水面を割って出た。
一瞬待ったもののルアーにはハリ掛かりしていない。
クッソ~!
チヌならまだしも、シーバスがこんなゆっくりした動きのルアーを喰い損ねるか…!?
とにかくハリ掛かりはしていないのですぐにガボッツを投げ返す。すると今度は着水後、リールをひと巻きしたところで海面が爆発。
しかしこれも魚は乗らない。
歯がゆい気持ちを押し殺してそのままリトリーブを続ける。
ガボッツの後ろで波紋。
また乗らない。
ルアーを回収してフルキャスト。
スローリトリーブしながら、青物のボイルでも出ないかとよそ見をしたとき、チュパッという捕食音がして手元にカツカツっというアタリが伝わった。
びっくりしてアワセを入れると魚が乗った。必死になっている時には魚が乗らず、よそ見をしているとちゃんと喰ってくれる。まあこんなものだ。
あわせた瞬間、チヌの姿が見えたので相手はチヌだと分かっている。こいつはほとんど抵抗らしい抵抗もなく、すぐに寄ってきた。
長さはそこそこあるが、よほど何も食べていないのか腹がペッちゃんこだ。それで抵抗する力もなかったのだろうか。
タモから出すとハリがすぐに外れた。口の横アタリに外掛かりしていたのだろう。
計測すると47cm。決して小さいチヌではない。しかし肩はヘラブナのように大きく盛り上がっているが、腹はペッちゃんこである。
写真を撮ってタモに入れ、すぐにリリースしようとしたが、なかなか蘇生しない。10分近くタモの中でゆらゆらとさせ、エラと胸鰭が動き出したところでタモの外に出すと、何とか無事帰っていった。
釣りを再開。そのままガボッツをキャストする。
ゆっくりリトリーブしていると、ルアーの後ろの引き波に波紋が出る。まだやる気のあるチヌがいるようだ。
ルアーをキャスト。
今度は最初に3回ほどポッピングを入れてからスローリトリーブする。
ルアーがちょうど半分ほどまで来たとき、いきなり水面が爆発してまたシーバスが全身を翻してルアーにアタックした。
しかしこれも乗らない。見えた大きさからして先ほど出たやつと同じ魚だろう。
なんで乗らない!?
人間、悔しい思いをすると地団太を踏むというのは本当のようで、今日ぼくが立っていた大蔵ベランダのコンクリートはかなりへこんでいると思う。
ガボッツをキャスト。
ゆっくりリトリーブしながらボイルはないかと辺りを見回す。
と、パシュっという音とともにカツンっというアタリが手元に伝わった。アワセを入れると魚が乗った。……こんなものだ。
などと思っていると魚は一気に底へと潜りだした。先ほどのチヌと違い、なかなか強い引きだ。
魚は時々ガンガンと頭を強く振りながら底へ底へと走る。なかなかどころか、青物にも備えてやや強めに締めてあるドラグを時々引き出す強さだ。
出方と言い頭の振り方と言いチヌのように思うが、青物もメジロクラスになると同じような出方・頭の振り方をする。事実、最初に紹介した曲がりのメジロも姿を見るまでチヌだと思ってファイトしていた。
ちょっとこましな青物だろうか?
魚は底へと走りなかなか姿を見せない。ちょうど朝日が海面を照らしていて海の中も見づらい。
それでも徐々に魚が浮いてきた。海の中を見る。
チヌだ。
はっきり姿を見てもまだ半信半疑である。それほどこの魚の引きは強かった。
ようやく海面に浮いた魚を無事タモ入れした。
先ほどのチヌとは違い、体の厚みがあるきれいなチヌだ。
ガボッツのテールフックが口にかかり、フロントフックがエラの上部に掛かっていた。魚自体もパワーがありそうな魚だが、こういうハリ掛かりの仕方なので余計によく引いたのだと思う。
計測してみると49cm。
以前、こばさんが49cmのチヌを2匹立て続けにトップで掛けた時に、
「50cm無いですか~!?」
と、なんとかあと1cm負けておいてくれないかと聞いてきたことがあったが、その気持ちがよくわかる。
たった1cmの違いだが、50cmあれば年無しだ。大台に乗るのと乗らないのとでは大きな違いがある。
そんなことを考えながら魚をタモに入れ、海面に下ろす。先ほどのチヌとは違い、こいつはすぐにタモから出ていった。
この後、ブーツ120、TDペンシル、シャワーブローズショーティーと持って行ったトップを色々試したが、何度も出るものの乗らなかったり、一瞬ハリ掛かりしてすぐにバレたりの繰り返し。
タイムアップとなり、リベンジを誓って大蔵を後にしたのでした。(^^)
使用タックル
ロッド
ダイワ モアザン AGS 97M
リール
ダイワ 13セルテート 3012H
ライン
YGK よつあみ G-soul X8 UPGRADE 0.8号
リーダー
東レ スーパーL EX 5号
ヒットルアー
ブルーブルー ガボッツ90 ブルーブルーカラー