2017年12月5日。
朝マズメのサヨリパターンでは思ったようなボイルがなく、狙ったシーバスではなくタチウオが釣れるという予想外の釣果に終わりました。

このところサヨリパターンのシーバスは、3ヒット/2フックアウト・1ラインブレイクというダメダメモードなので、なんとかここらで1匹仕留めたいところ。

ということで朝マズメに続くダブルヘッダーで、サヨリパターンシーバス狙いに夕マズメの大蔵海岸に出かけました。(^^)

潮汐表

潮・・・大潮の後の中潮1日目
水温・・・16度
天気・・・くもり
風 ・・・西の強風
時間・・・17時~20時

現地には暗くなる前の17時に到着。朝も西風が強かったが、今はそれを上回る強風が吹きつけている。風が海面をザワつかせて紛らわしいが、まだボイルはないようだ。

とにかくすぐにタックルを準備し、最初に結んだルアーはハンプコーポレーション バース 130F ホロレッドベリーカラー

先日来のシーバスの2フックアウトはどちらもこのバース 130Fで掛けたもの。次男のバラシもこのルアーだ。

サヨリパターンに強いのは確実なので、あとはどんなタイミングでどんなコースをどんなリトリーブスピードで泳がせるかだろう。

まだボイルは出ていないが、サヨリがいるかどうかを確かめるためにルアーをキャストしてみる。

デッドスローでバースを引いていると、ブルンというサヨリがルアーに触れる感触があった。

よしよし、サヨリはいるようだ。

サヨリがいた辺りを中心にルアーを投げていると、やや右手でサヨリが水面を飛び跳ねて逃げるのが見えた。

始まったぞ。

すぐにルアーを回収してサヨリが逃げた辺りにキャスト。シーバスにルアーをじっくり見せるようにスローリトリーブする。

だが相も変わらずシーバスは反応しない。

辺りが薄暗くなってきたころから、あっちこっちでボイルが出るようになってきた。よく観察しているとボイルが出る場所はある程度決まっているようだ。

立ち位置の左手前と真正面の少し沖目。

狙い撃ちをしてみよう。

左手前でボイル。バース 130Fをキャストしてスローリトリーブする。ブルルンという感触。サヨリのスレ掛かりだ。

急いでルアーを回収してスレ掛かりしたサヨリを外す。

そうしていると今度は正面のやや沖目でサヨリが水面を飛び跳ねて逃げ惑う。

ボイルがあった少し左側にルアーを落とす。

デッドスローリトリーブ。

今度はサヨリがルアーに当たる感触がない。

よし、それならと、デッドスローから一気にファーストリトリーブに移ってみる。

と、リールを5回ほど巻いたところでゴツッという感触とともにリールを巻く手が止まった。

アワセを入れると魚の重量感。

ポンピングをはじめるといきなり魚がエラ洗いした。

シーバスだ。

周りにサヨリがいない中、1匹だけいたやつ(ルアー)が急に早く泳ぎ出したのを見て、反射的に追いかけてきて喰ったのではないだろうか。

しかしすぐにエラ洗いするやつはそんなに大きな魚ではない。

ポンピングで寄せている間、魚は何度もエラ洗いを繰り返す。目で見る分には楽しいが引きは楽しめない。

足元まで魚を寄せて一気にランディングした。

シーバス

写真では分かりづらいが、バース 130Fのお尻から体半分が口の中に入っていた。やはりルアーを追いかけてきて後ろから吸い込んだようだ。

シーバス

計測してみると58cm。サヨリパターンで釣れるシーバスにしてはかわいいサイズだが、銀ピカの非常にきれいな個体だ。

写真を撮ってこいつはリリースすることに。

実は先日釣った78cm・4.2kgのシーバスはキープして持ち帰ったのだが、デップリ太った腹にはさぞかしサヨリがたっぷり入っているんだろうと捌いたところ、中からはそれこそたっぷりの卵が出てきた。

考えてみれば当たり前のことで、今は産卵前のシーバスが荒喰いをする時季。大型の個体になるほど卵をたっぷり持っている。

こいつもリリースしていれば、そして上手く相方が見つかって放卵・放精に成功すれば、卵から孵った魚が何年か後にはまた、ぼくやぼくの子どもの相手をしてくれたかもしれない。

今日釣れたのは58cmと小さなシーバスだが、腹回りはデップリとしている。卵が入っているのは間違いないだろう。

そんなわけで、しっかりと蘇生措置をしてからリリース。元気に海に帰って行った。


みなさんにリリースを推奨しているわけではありません。ぼく自身、基本はキャッチ&イートだし、この時季に釣れるスズキの卵を食するのが楽しみだという方もいらっしゃるでしょう。釣った魚をどうするかは人それぞれでいいと思います。

ただし、無意味な殺生は止めたいもの。よくフグやオセンが堤防上に放置されているのを見かけると悲しくなります。フグやオセンを外道扱いするのは人間の勝手。食べないのなら海に帰す、帰さないのなら責任をもって食するのが釣り師としての魚への敬意の払い方でしょう。


この後、まだまだ続くボイルに必死になってルアーをキャストしたが魚からの反応を得ることはできず。

小さいとは言え、ようやく本命のシーバスがキャッチできたことに満足して大蔵を後にしたのでした。(^^)

使用タックル

ロッド
ダイワ モアザン AGS 97M

リール
ダイワ 13セルテート 3012H

ライン
クレハ シーガー PEX8 0.8号

リーダー
東レ スーパーL EX 5号

ヒットルアー
ハンプコーポレーション バース 130F ホロレッドベリーカラー