沼島では毎年ゴールデンウィークに
島外に出た人たちの帰省に合わせて
だんじり祭りを行います。

関西でだんじり祭りと言うと岸和田が有名ですが、
規模は小さくても勇壮さでは沼島のだんじり祭りも
決してひけはとらないと思います。(^^)

沼島には南区中区北区東区泊区の5つの区があって、
それぞれに1台ずつのだんじりを所有しています。

南区・中区・北区は岸和田などと同じ『曳きだんじり』
東区・泊区は『かきだんじり(ふとんだんじり)』です。

上の動画は南区の船揚場の傾斜を
中区の引きだんじりが海に突っ込むところ。
こんな光景、ちょっと見ないでしょ?

だんじりが突っ込んだ向こう側の波止に
カメラを構えた人たちがいるのが分かりますか?

この時はまだ人が少ないですが、
毎年、だんじりが海に突っ込む瞬間を撮ろうと
波止の上はカメラマンで一杯になります。

こちらは北区の船揚場の傾斜を
中区の引きだんじりが下るところ。

この時は潮が引いているので海には突っ込んでいませんが
潮が満ちていると↓↓↓のようになります。

だんじり

だんじり

だんじり

だんじり

だんじり

(YouTubeで沼島 祭りと検索すると
この手の動画がいっぱい出てきます。
ぜひゆっくりとご覧になってみてください)

沼島の引きだんじりの動画というと
海に突っ込むところばかりが取り上げられますが、
だんじりが直角に曲がるいわゆる“辻回し”も迫力があります。

これは南区の引きだんじりが
浜の道から八幡宮の下の広場、
宮下に上がるところ。

こちらは北区の引きだんじりが
逆方向から宮下に上がるところです。

ワンちゃんも法被を着て祭りに参加します。(^^;

引きだんじりに比べておとなしめの印象のあるかきだんじりですが、
ひとたび『さいてくろ』(だんじりを支え上げる)をすると、
太鼓の調子が変わり、引きだんじりとは一味も二味も違う迫力があります。

しかしこの『さいてくろ』という掛け声、
どういう意味なんでしょうね?
華々しく『咲いてくれろ!』とでもいうところなんでしょうか?

ちなみに『ちょうさじゃ~』の『ちょうさ』というのは
御輿のお供をする『山車(だし)』の意味らしいですね。

『ちょうさじゃ~』と言いながらだんじりを引くのは
『俺たちは神輿のお供をするだんじりじゃ~』と
宣言しながら練り歩いているわけですね。

みこし

その言葉通り、沼島の祭りの主役は
実はだんじりではなくて『神輿』です。

ちょっとわかりにくいですが、上の写真の真ん中に
金色に輝いているのが沼島の『神輿』。

鳥居の後ろの階段を上がったところにある八幡様から、
『魂』を入れられた神輿が下りてきたところです。

みこし

先ほどの動画で各区のだんじりが宮下に『辻回し』で集まりましたが、
それはこの神輿の後をお供として付いていくため。

みこし

神輿を先頭に5台のだんじりがお供をして
浜の道を練り歩きます。

みこし

向かう先は『弁天様』。

『八幡様=男の神様』が『弁天様=女の神様』に
1年に1度の逢瀬に向かうのです。(^^)

みこし

八幡様の長い階段を降りてきた神輿は
今度は弁天様の階段を上がります。

みこし

こうして八幡様の魂の入った神輿は
弁天様の境内に据え置かれ、
短い逢瀬のひと時を過ごします。

だんじり

この間、神輿のお供で後を付いて来た5台のだんじりは
弁天様の下の浜に集まり、ブルーシートを敷いて
老いも若きも一緒になっての昼食となります。

八幡様と弁天様の逢瀬のひと時が終わると昼食も終り、
神輿は八幡様へ、だんじりは各区へと帰り、5月3日の宵宮、
4日の本祭りの2日間の沼島のだんじり祭りは終了となります。(^^)

立神

祭りとはぜ~んぜん関係ないですけど、
こちらは裏磯にある『立神(たてがみ)』という
沼島のシンボル的な岩です。

立神の右下の磯で2人ほど釣りをしているようですね。
これは渡船で渡してもらったのだと思いますが、
立神までは山越えをする道で歩いて行くことができます。

地磯からも釣りができると思うのですが
実はここに行く山越えの道の途中には
知る人ぞ知る心霊スポットがあるんです。

ぼくはその昔、ここでヒジョーに怖い体験をして以来、
心霊スポットはおろか、そこへと続く道の入り口にも
行くことができません。

もしかしたらヒラスズキなんかも釣れるかも知れないのに、
なんて思いつつも、決して立神には行くことのできない
ひでなのでした。(^^;